IL MARE LIFE | A loner's monologue

長野市の小さなお店「IL MARE」(イル・マーレ) 「IL MARE」と言うフィルターを通じて見える捉え方を 50代当店スタッフが同世代へ向け 長年の知見と経験による皆様への様々な提案や考え方を共有・共感して頂くテーマブログです

IL MAREと言うフィルターを通じて見える捉え方を
50代当店スタッフが同世代へ向け
長年の知見と経験による皆様への様々な提案や考え方を共有・共感して頂くテーマブログです

時々ゲストをお招きし記させて頂きます

Gal-Gadot-Wonder-Woman-1984
世の中は鬼滅の刃なるアニメ映画が席巻していますが、元々洋画好きな私は週末のレイトショーを利用して様々な映画を見て気分転換を計っています。

映画の中から「どんな事を伝えたかったのか」或いは「何がテーマになっているのか」を考えたり、また脚本を紐解いてみたりと、様々な角度から観る癖がついている為、どんな物語にもストーリーの中から『何か』を取り上げる作業が好きです。

この日観たのは数年前の映画「Wonder Woman」の続編でもある『Wonder Woman 1984』でした。
アメリカのヒーロー映画(コミック)にはスーパーマンやバットマンから成るDCコミック系と、スパイダーマンやアイアンマンなどから成るマーベルコミック系の二派に代表されていますが、このWonder Womanは前者DCのヒロイン。

主役を務めるのは過去にミス・イスラエルにも輝いた経歴を持ち、また兵役も経験しているモデル出身美女ガル・ガドット。

凛とした目や長い手足と、恵まれたスタイルを活かしスーパーヒーローを充分に演じています。

この作品で一つのテーマとなっているのが人間愛ですが、それ以外に私が着目したのが『猿の手』と言う表現です。

この「猿の手」と言う表現が度々(劇中で)出て来ますが、元々は古い小説、それも恐ろしい小説の元祖と言っても過言ではないもので、その小説のあらすじから形容されています。

簡単に言ってしまうと『願いが叶うが、”代償”を払う』というもの。

Wonder Woman 1984の劇中ではそれらが多々使われています。

私がこの「猿の手」から感銘を受けた事として

人は「±0」で成り立っている

と言うことがあります。

人は二本の脚で地面(平面)に立ってバランスを取っています。

もし片方の脚が高い場所にあれば、高い方の脚は膝に負担がかかり、またもう一方の脚は筋力が弱まります。

当然と言えば当然ですね。

経理で言うところのバランスシート(貸借対照表)もそうです。

貸方、借方、どちらかが多かったり少なかったりでは、計算書は成り立ちません。
必ず±0になる事が前提です。

突然、目の前に大金が落ちて来たとします。

大金を手にしたことを喜び、ひと時の嬉しさのあと、例えば納税であったり(消費するには消費税がかかります)、その大金を手にしたことで性分が変わることも無いとは言えません。

つまり、人は大金までとは言わなくとも、適正な対価を手にするため、日々仕事に勉学に努めている訳で、突然起きた喜びには何かしらの”代償”が在ると言うこと。

勿論、喜びの大小、代償はの大小あるかも知れませんが、この映画Wonder Woman 1984の劇中でも伝えている

『Truth is Beautiful』

(真実は素晴らしい)

この言葉には嘘が在りません。

人生、何が起こるかは誰にも解りません。

突然のラッキーが訪れたり、突然の悲しみが訪れたり、それらは常に±0で考える事が出来ます。

喜びも悲しみも、どこかで穴埋めがされているのだと思うのです。
それが一度に行われなくても、徐々にで在っても、人生の±0は、宛らバランスシートの様に考える事が出来ます。

きっと、そうではないと思われる人もいるかも知れませんし、実際、一方のバランスが崩れている人もいるかも知れません。

然し、安易ながら、そんな考え方をするだけで、人の心や人の考え方は前を向けるようになります。

妬みや辛み、人の足元ばかりを眺めている人には、それらは感じられないかも知れません。

そんな心の奥底にある濁りを取り払い、童心で物語を見たり、演劇を見たり、またアニメでも良いでしょう、そんな心の解放出来得る時間を経ることが、今(コロナ禍、景気低迷期)は特に必要なことかも知れませんね。

ともあれ、同じ人生を生きるならば、ほんの少しでも楽しみや喜びを見つけられる生き方の方が何倍も楽しかったと顧みる事が出来るに違い在りません。

日頃から忙しくしている人や、少し心がささくれ立って来ているな、と感じる人が居たら、時にはこの映画の様に勧善懲悪のお話を観てみると良いかも知れません。

どうぞ皆様にとって振り返った時に楽しかったと思える一年で終われますように。






IlMareLife_side_menu_homeIlMareLife_side_menu_journalIlMareLife_side_menu_store
1-3-11 minamichitose nagano 380-0823
call 026-219-3750
mail info@ilmare-online.jp


多くの人々がこれまで体験した事の無い世界的流行となった新型コロナウイルス感染。
前代未聞の惨状に多くの人々が命を落とし、同時に多くの人々に暗い影を落としています。

今、海外では最前線で戦うエッセンシャルワーカーの人たちへの讃辞と共に、病床から回復した患者を称える行動が増えて来ています。

「ウイルスとの戦いに勝った」と称えるこの行為を日本人は出来るでしょうか。

今、盛んに騒がせているのが、感染した人達や、その家族に向けられる差別的な視線。
人々の心根が顕わになる瞬間でもあり、裏表のある人の本性が見える時でもあります。

こうした感染への恐れ、「自分たちだけは罹りたくない」と思う利己的で自己中心的な発想が、人を強い差別で遠ざけています。

とても悲しい事です。

どれ程気を付けていても、どれだけ注意をしていても、ウイルスは心を持っている訳ではありません。
完全隔離された世界で生活をしない限り、誰もが同じ目に遭う可能性がある事を、多くの人たちは想像すらしていません。

こうした「差別的な発想をすべきではない」と、こんな運動が始まっています。

citrus001
『シトラスリボン運動』

人と人とが繋がり合う事で支えられている地域のコミュニティ、生活基盤、それらに差別を持つべきではありません。

感染を止める事が第一、経済的な救済も大切、終息後の未来も大切です。

同時に病で在ろうと無かろうと、周囲の人たちへの優しさは、持たなくてはなりません。

この新型コロナウイルスと言う大きな問題は、人々の考え方や生活に、とても大きな何かを齎す切欠となる気がします。

人との接し方、学びへの新しい姿勢、社会への関心、そしてモラルやマナーなど、きっとこの難局を乗り越えた後、私達日本人は違う何かを掴んでいるでしょう。

誰もが安心の幸せに満ちた毎日を送りたいものです。

でも、それは他力本願では成し得られるものではありません。
常に自分と向き合い、自問自答を繰り返し、何をすべきで、何を排すべきかを考え、自分に答えを出し、それを能動的に行うこと。

それこそが建設的で前向きな社会や、安心の毎日を作る一歩になるような気がします。

人を排他的に見たり、接したりする事は、やがて因果応報と言う言葉によって知ることになります。

大変な時だからこそ、今以上に多くの人たちが優しさで満ちた毎日が増えて欲しいと願ってしまいます。


IlMareLife_side_menu_homeIlMareLife_side_menu_journalIlMareLife_side_menu_store
1-3-11 minamichitose nagano 380-0823
call 026-219-3750
mail info@ilmare-online.jp


このページのトップヘ