多くの人々がこれまで体験した事の無い世界的流行となった新型コロナウイルス感染。
前代未聞の惨状に多くの人々が命を落とし、同時に多くの人々に暗い影を落としています。

今、海外では最前線で戦うエッセンシャルワーカーの人たちへの讃辞と共に、病床から回復した患者を称える行動が増えて来ています。

「ウイルスとの戦いに勝った」と称えるこの行為を日本人は出来るでしょうか。

今、盛んに騒がせているのが、感染した人達や、その家族に向けられる差別的な視線。
人々の心根が顕わになる瞬間でもあり、裏表のある人の本性が見える時でもあります。

こうした感染への恐れ、「自分たちだけは罹りたくない」と思う利己的で自己中心的な発想が、人を強い差別で遠ざけています。

とても悲しい事です。

どれ程気を付けていても、どれだけ注意をしていても、ウイルスは心を持っている訳ではありません。
完全隔離された世界で生活をしない限り、誰もが同じ目に遭う可能性がある事を、多くの人たちは想像すらしていません。

こうした「差別的な発想をすべきではない」と、こんな運動が始まっています。

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『シトラスリボン運動』

人と人とが繋がり合う事で支えられている地域のコミュニティ、生活基盤、それらに差別を持つべきではありません。

感染を止める事が第一、経済的な救済も大切、終息後の未来も大切です。

同時に病で在ろうと無かろうと、周囲の人たちへの優しさは、持たなくてはなりません。

この新型コロナウイルスと言う大きな問題は、人々の考え方や生活に、とても大きな何かを齎す切欠となる気がします。

人との接し方、学びへの新しい姿勢、社会への関心、そしてモラルやマナーなど、きっとこの難局を乗り越えた後、私達日本人は違う何かを掴んでいるでしょう。

誰もが安心の幸せに満ちた毎日を送りたいものです。

でも、それは他力本願では成し得られるものではありません。
常に自分と向き合い、自問自答を繰り返し、何をすべきで、何を排すべきかを考え、自分に答えを出し、それを能動的に行うこと。

それこそが建設的で前向きな社会や、安心の毎日を作る一歩になるような気がします。

人を排他的に見たり、接したりする事は、やがて因果応報と言う言葉によって知ることになります。

大変な時だからこそ、今以上に多くの人たちが優しさで満ちた毎日が増えて欲しいと願ってしまいます。


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