Gal-Gadot-Wonder-Woman-1984
世の中は鬼滅の刃なるアニメ映画が席巻していますが、元々洋画好きな私は週末のレイトショーを利用して様々な映画を見て気分転換を計っています。

映画の中から「どんな事を伝えたかったのか」或いは「何がテーマになっているのか」を考えたり、また脚本を紐解いてみたりと、様々な角度から観る癖がついている為、どんな物語にもストーリーの中から『何か』を取り上げる作業が好きです。

この日観たのは数年前の映画「Wonder Woman」の続編でもある『Wonder Woman 1984』でした。
アメリカのヒーロー映画(コミック)にはスーパーマンやバットマンから成るDCコミック系と、スパイダーマンやアイアンマンなどから成るマーベルコミック系の二派に代表されていますが、このWonder Womanは前者DCのヒロイン。

主役を務めるのは過去にミス・イスラエルにも輝いた経歴を持ち、また兵役も経験しているモデル出身美女ガル・ガドット。

凛とした目や長い手足と、恵まれたスタイルを活かしスーパーヒーローを充分に演じています。

この作品で一つのテーマとなっているのが人間愛ですが、それ以外に私が着目したのが『猿の手』と言う表現です。

この「猿の手」と言う表現が度々(劇中で)出て来ますが、元々は古い小説、それも恐ろしい小説の元祖と言っても過言ではないもので、その小説のあらすじから形容されています。

簡単に言ってしまうと『願いが叶うが、”代償”を払う』というもの。

Wonder Woman 1984の劇中ではそれらが多々使われています。

私がこの「猿の手」から感銘を受けた事として

人は「±0」で成り立っている

と言うことがあります。

人は二本の脚で地面(平面)に立ってバランスを取っています。

もし片方の脚が高い場所にあれば、高い方の脚は膝に負担がかかり、またもう一方の脚は筋力が弱まります。

当然と言えば当然ですね。

経理で言うところのバランスシート(貸借対照表)もそうです。

貸方、借方、どちらかが多かったり少なかったりでは、計算書は成り立ちません。
必ず±0になる事が前提です。

突然、目の前に大金が落ちて来たとします。

大金を手にしたことを喜び、ひと時の嬉しさのあと、例えば納税であったり(消費するには消費税がかかります)、その大金を手にしたことで性分が変わることも無いとは言えません。

つまり、人は大金までとは言わなくとも、適正な対価を手にするため、日々仕事に勉学に努めている訳で、突然起きた喜びには何かしらの”代償”が在ると言うこと。

勿論、喜びの大小、代償はの大小あるかも知れませんが、この映画Wonder Woman 1984の劇中でも伝えている

『Truth is Beautiful』

(真実は素晴らしい)

この言葉には嘘が在りません。

人生、何が起こるかは誰にも解りません。

突然のラッキーが訪れたり、突然の悲しみが訪れたり、それらは常に±0で考える事が出来ます。

喜びも悲しみも、どこかで穴埋めがされているのだと思うのです。
それが一度に行われなくても、徐々にで在っても、人生の±0は、宛らバランスシートの様に考える事が出来ます。

きっと、そうではないと思われる人もいるかも知れませんし、実際、一方のバランスが崩れている人もいるかも知れません。

然し、安易ながら、そんな考え方をするだけで、人の心や人の考え方は前を向けるようになります。

妬みや辛み、人の足元ばかりを眺めている人には、それらは感じられないかも知れません。

そんな心の奥底にある濁りを取り払い、童心で物語を見たり、演劇を見たり、またアニメでも良いでしょう、そんな心の解放出来得る時間を経ることが、今(コロナ禍、景気低迷期)は特に必要なことかも知れませんね。

ともあれ、同じ人生を生きるならば、ほんの少しでも楽しみや喜びを見つけられる生き方の方が何倍も楽しかったと顧みる事が出来るに違い在りません。

日頃から忙しくしている人や、少し心がささくれ立って来ているな、と感じる人が居たら、時にはこの映画の様に勧善懲悪のお話を観てみると良いかも知れません。

どうぞ皆様にとって振り返った時に楽しかったと思える一年で終われますように。






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